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「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫著
- 2008/05/22(Thu) -
今夏、映画上映される「クライマーズ・ハイ」
横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」

山崎豊子「沈まぬ太陽」ー御巣鷹山編ーと同じく、1985年の日航機事故を題材にした小説。

群馬県の地元新聞社北関に勤務する記者悠木を中心に人間ドラマが展開される。
新聞社という特別な職場を垣間見ることができ、今まで何気なく読んでいた新聞の記事の最後にある記者名までひろって読むようになった。
上手くいえないが、新聞の使命・・・伝えるべきことは何かを考えさせられた。
毎日めまぐるしく事件や事故を追い記事にする中での激しい口論や、伝えるべきことへの自己主張と執着には鬼気迫るものが伝わってくる。
新聞報道で死を目の前にし記事にするとき、命の尊さは平等で比べることはできないのに、人の命の重さと軽さというものがあるというのは何かやりきれない気持ちにさせられた。
また、悠木が直面する様々な苦悩や問題のなかにはギクシャクした家族とりわけ子供との絆もテーマになっている。そして友人の「下りるために登るんさ」の言葉の真の意味を自身に問いかけながら、果たせなかった友人との山登りの約束と、その友人の行動の謎を探っていく。
日航機事故だけでなく、いろいろなテーマが含まれていながらも、一つ一つが心に迫ってくる。
すべてが「命」に結びついていく。
記者として興奮を抑えられない大きな事故でも人の死であり、小さな事故でもやはり人の死。
報道にとっての重い命と軽い命が存在する・・・そのことに慣れてほしくないと感じた。。。。

横山秀夫著
「半落ち」は映画も良かったですね。
その他もおすすめです。
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